マーク・ウェバーがアブダビGPの予選で4度目の世界王者の座を獲得したセバスチャン・ベッテルを抑えてポールポジションを獲得し、チームメイトの影を抜け出すこととなった。
週末のヤス・マリーナ・サーキットでベッテルは常に主導権を握っていたが、今季でF1を引退するウェバーが0.1秒差でベッテルを上回った。
メルセデスのドライバーであるニコ・ロズベルグが3番手からスタートし、セカンドローにはチームメイトのルイス・ハミルトンが並ぶこととなった。ハミルトンは最終ラップで車をスピンさせてしまったが、このポジションを確保した。
レッドブルがフロントローを独占し、ロズベルグとハミルトンが3位と4位となった。キミ・ライコネンは給料の支払いが行われなかった為に、今回のレースと残りの2戦を欠場する可能性を示唆していたが、このロータスのドライバーはこの一件を棚上げにして5番手となり、その後方にはニコ・ヒュルケンベルグが陣取った。
フェラーリのドライバーであるフェルナンド・アロンソはベッテルに最も近い挑戦者だったが、現在はポイント順位で2位を確保することに苦しんでいる。散々な1日を過ごしたスペイン人ドライバーは予選11位となり、今季初めてのトップ10圏内からのスタートとなってしまった。
ベッテルはアブダビでの3度目となる勝利を狙っている。そしてウェバーはヤス・マリーナでは、2009年以来、表彰台に立っていない。