【アウディツインカップ13】ジャパンファイナル開催、アウディ松本とアウディ三重津が世界1位目指し世界大会へ

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サービス部門の競技会場。ブース内で上着を着ているのが競技者。ポロシャツは審査員。手前の席では各店舗から駆けつけた応援が観戦する。
  • サービス部門の競技会場。ブース内で上着を着ているのが競技者。ポロシャツは審査員。手前の席では各店舗から駆けつけた応援が観戦する。
  • 入念に車両をチェックして不具合を見つける。
  • サービス部門の課題。残り時間も表示される。
  • テクノロジー部門の競技中。手前のスタンドが車両に接続した専用テスター。奥の机にもパソコンがある。
  • アウディ西宮のチームがエンジン始動に成功。エンジン音とともに歓声が起こった。
  • エンジン始動に続いてリアウインドウのトラブルも解決し、応援団から拍手が。
  • 修理と行ってもオイルの匂いとは無縁。パソコンとのにらめっこが続く。
  • テクノロジー部門優勝のアウディ松本チーム。

修理や車両のチェックなどサービス技術を競うアウディのコンテスト「アウディツインカップ(Audi Twin Cup)」の日本代表を決定するジャパンファイナルが開催された。

◆修理スピードとクオリティを極める

一定時間内に故障を修理するテクノロジー部門と、今年から内容が一新されたサービス部門で競技が展開され、アウディ松本とアウディ三重津がそれぞれの部門で優勝。念願の世界1位を目指し、来年スペインで開催される世界大会に出場することが決定した。

アウディツインカップは、「アウディ トップ サービス」を掲げ、アフターサービスの向上を目指すアウディが毎年開催しているサービス技能コンテスト。来年開催予定の「 アウディツインカップワールドチャンピオンシップ」は第10回を数える。今回開催されたジャパンファイナルはその日本代表決定戦と位置づけられている。

競技はテクノロジー部門、サービス部門の2部門に別れており、全国のディーラーを対象にまずオンラインによる筆記テストで第1次予選が行われ、続いて東京、大阪、札幌で開催されたセミファイナルによってジャパンファイナルに出場するテクノロジー部門15チーム、サービス部門14名が決定した。

テクノロジー部門はテクニカルマイスター(整備士)が車両のトラブルを一定時間内に修理する。今回は「エンジンがかからない」、「ワイヤレスキーの操作でリアウインドウのオープンができない」という2つのトラブルに、全国の予選を勝ち抜いたテクニカルマイスターが挑んだ。

修理は車両に専用テスターを接続してイベントメモリー(不具合を表わすフォルトコードの記録)を読み取ることで原因を探る。しかし、車両には意図的に大量のイベントメモリーが記録されており、しかもトラブルはあまり一般的でない内容となっているため、難易度は極めて高い。苦戦するチームが多いなか、エンジン始動に成功すると応援団から歓声や拍手が起きる場面も見られた。

◆世界を視野に種目を一新

もうひとつのサービス部門はいわゆるサービスフロントに相当する役割のテクニカルアドバイザーがその技量を競うもので、今年から競技内容が一新された。昨年まではユーザーから車両を預かる際の接客が中心の競技だったが、今回から接客は競技に含まれない。ユーザーの訴えるトラブルの確認、それ以外のトラブルを見つけ出す点検、さらに、ユーザーに最適なアクセサリーを提案するといった総合的な技量が問われる競技となった。これは世界大会での競技内容に合わせた変更であり、世界一を目指すアウディ・ジャパンの意志の表れといえる。

◆日本人テクニカルマイスターの頂点は?

大阪の高級ホテル「ハイアットリージェンシー大阪」を舞台に繰り広げられた熱戦の結果、テクノロジー部門はアウディ松本の猿田 晃さん、松尾 寿英さん、郷津 雄太さんのチームが、サービス部門はアウディ三重津の山田千晶さんがそれぞれの部門で優勝し、来年スペインで行われる「第10回 Audi Twin Cup ワールドチャンピオンシップ」への出場が決まった。

日本はこれまでの大会でテクノロジー部門で優勝したことはあるものの、総合優勝したことはない。今年開催された第9回大会では総合4位となっており、総合優勝、世界一の称号が悲願となっている。今回決定した日本代表の活躍が期待される。

アウディツインカップ 2013 ジャパンファイナル 結果

テクノロジー部門
優勝 アウディ松本(猿田 晃・松尾 寿英・郷津 雄太)
第2位 アウディ西宮(松井 清・山口 真布・湯原 啓太)
第3位 アウディ姫路(永多 純一・森下 勝之・岡本 優也)

サービス部門
優勝 アウディ三重津(山田 千晶)
第2位 アウディ月寒(後藤 樹人)
第3位 アウディ岡山(岩佐 武士)
敬称略

《山田正昭》

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