ホンダは10月23日、第43回東京モーターショー2013の出展概要を発表した。同ショー四輪部門のプロジェクトリーダーを務める本田技術研究所四輪R&Dセンターの飛沢一郎主任研究員は「ブーステーマに定めたのが『枠にはまるな。』という言葉」と語る。
飛沢主任研究員は「ホンダが創業以来大切にしてきたことは『前例や常識にとらわれない斬新なひらめき』。だからこそ、私達はそれは枠にはまっていないかということを常に自問してきた。その思いは現在も変わることはない。今回、そういった思いを訴えるために『枠にはまるな。』をブーステーマに定めた」と説明。
その上で「自分の限界や過去の常識に縛られていては良いものは造れない。新しい知恵や発想で困難に立ち向かうことで未来が開けると我々は信じている。その思いをこのメッセージに込め、皆様にお届けしたい」と強調した。
また「ホンダが四輪に進出して50周年という節目でもあるので、50年前の製品と最新の製品を組み合わせてみせる演出もある。ホンダのDNAや思いは引き継がれていきつつも、その根幹に位置するのはやはり発想とか独自性で、それが『枠にはまるな。』というメッセージになる」とも語った。
一方、二輪部門のプロジェクトリーダーを務める本田技術研究所二輪R&Dセンターの三輪幸治主任研究員は「ホンダはスポーツの元気印を常に造り続けているということが共通テーマとしてある。その延長線上でスポーツバイクにチャレンジしているという展示もあるし、量産機種もお客さんの声に応えた進化を遂げている。他社に比べて一番新車が多く、二輪はかなり見ごたえがある内容になる」と述べていた。