ホンダは新型50ccスクーター『DUNK(ダンク)』をワールドプレミアで出展する。同ショー二輪部門のプロジェクトリーダーを務める本田技術研究所二輪R&Dセンターの三輪幸治主任研究員は「男子高校生など若者層に焦点をあてて開発したモデル」と語る。
三輪主任研究員は「これを造るのにあたり、高校生がどういうことに価値観を感じているかとか、どういうスタイリングが好きかとか、色んな調査をやってここに落ち着いた」明かす。
具体的には「普通のスクーターはキャリアが必ず付いているが、そのキャリアはスタンダードで外している。なぜかというと高校生はエナメルのバックをたすき掛けにして学校に通っている。キャリアに荷物を括り付けること自体がダサい。だからキャリア付きバイクだとそれを想像させてしまうので、外した」と説明。
また「本来ならハンドルカバーの中にメーターが入っているが、これも独立させた形にしたのは、スマートフォンなどグッズ的な感覚を表現した。またスマホの充電ができるソケットも採用するなど、現代の若者達の使い勝手を徹底的に追求した」とも。
一方、「エンジンは環境性能と力強い出力特性を実現するために『eSP』シリーズとして新開発した水冷4ストロークOHCエンジンを搭載する。ユーティリティとしてはユニークなデザインの電気式スピードメーターに時計も装備している」と述べた。