F1日本GPで優勝したセバスチャン・ベッテルだが、4年連続の王座獲得は2週間後まで待たなければならなくなった。これはフェラーリのフェルナンド・アロンソがベッテルのチームメイトであるマーク・ウェバーとロータスのロマン・グロージャンに続く4位となった為である。
ベッテルはスタート直後に2番手から3番手まで後退し、メルセデスのルイス・ハミルトンとタイヤを接触するアクシデントに見舞われた。この事故でベッテルに損傷は無かったがハミルトンはボディを損傷して、わずか9ラップでリタイアを余儀なくされてしまった。
グロージャンはスタートで4番手からトップに飛び出したが、後方からレッドブルの2台に迫られ、そのまま順位を維持するのは困難であった。第40ラップ目に遂にベッテルがトップに浮上したが、ウェバーが2番手の座を確保するには最後の2ラップまで待つ必要があり、その間に昨年王者のベッテルは大きなリードを保った。
日本GPではベッテルがウェバーとグロージャンを抑えて5戦連続勝利を飾った。そしてアロンソの後方に続いたのはロータスのキミ・ライコネンとザウバーのニコ・ヒュルケンベルグで、エステバン・グティエレスはチームメイトに続く7位となってF1での初ポイントを確保した。
メルセデスのニコ・ロズベルグとマクラーレンのジェンソン・バトン、そしてフェラーリのフェリペ・マッサはトップ10でフィニッシュした。
ベッテルは現在ドライバーズランキングで2位のアロンソに90ポイントの差をつけ、2週間後に行われるインドGPで5位以内に入賞することでタイトルを決定できる。