トヨタ自動車が、米国市場向けに投入した新型『カローラ』(日本仕様とは異なる)。低い結果に終わった同車の衝突安全テストの映像が、ネット上で公開されている。
この映像は10月3日、米国IIHS(道路安全保険協会)が公式サイトを通じて配信したもの。新型カローラが、「スモールオーバーラップ」と呼ばれる新方式の衝突安全テストを受けた際の映像だ。
IIHSのスモールオーバーラップテストは、フロント部分の運転席側1/4が当たるようにオフセットさせて、固定バリアに64km/hでぶつけるもの。実際の衝突事故に、より近づけるための追加テストだ。車両のメインフレームよりも外側に大きな衝撃がかかるため、厳しい判定を下されるモデルが多い。
新型カローラのスモールオーバーラップテストでは、ダミー人形の頭/首、胸、大腿部への傷害レベルが最小限で、GOOD(優)。ただし、脚への傷害レベルは4段階評価で上から2番目のACCEPTABLE(良)と判定された。
また、ボディの安全構造に対する評価は、最低のPOOR(不可)。IIHSは新型カローラのスモールオーバーラップテスト時、ドアヒンジピラーやインパネが室内側へ大きく入り込み、ドライバーに残された空間が少ない点を指摘している。
これが影響して、新型カローラのスモールオーバーラップテストの結果は、4段階評価で下から2番目のMARGINAL(可)。厳しい判定となった映像は、動画共有サイト経由で見ることができる。