コンチネンタルでは、車両シートを多機能コンポーネントに進化させる開発を進めている。
同社では、多様な電動調整を行う制御装置を搭載し、車両シートに空調機能やメモリ機能、マッサージ機能、さらには多数の安全機能を付加している。
先日発表された、メルセデスの新型Sクラス向けにはマッサージ機能の供給を開始した。シートのクッション材と表皮材の下に特殊なエアクッションを挿入。高速コーナリング時など、道路の状況に応じてシートの輪郭をすばやく変化させ、支持力または横方向のホールドを調整する。
またコンチネンタルでは、シート機能のパーソナル化に向けて、スマートフォンとシートシステムの相互接続の開発にも取り組んでいる。ドライバーが自宅のPCやスマートフォンを用いて、個々のニーズに合わせたオリジナルのコンフォートプログラムを設定できるというもので、シートヒーターおよび送風機能やマッサージ設定まで、好みに合わせたコンフォートプログラムを容易に作成できるという。同技術のプロトタイプは、フランクフルトモーターショーで公開する。