日本テキサス・インスツルメンツの田口倫彰社長は8月1日都内で会見し、主力製品であるアナログ半導体の生産に関して「今後も自前を貫く、外に出すべきではない」との考えを強調した。
田口社長は「我々の売上の6割近くがアナログ半導体。アナログのプロセスが40以上あるが、ここは今後も自前を貫く。アナログの特性を維持するのはデジタルに比べて非常に大変。微妙なパラメーターの違いで半導体の特性変わってくるので、モノづくり的要素が強い。これに関して我々は(生産を)外に出すことはできないし、出すべきではないと判断している」と述べた。
アジア勢との競合に関しては「コストも重要なファクターだ」としながらも、「シリコンの大口径化、アナログの世界でも大口径は必要と思っており、これに積極的に取り組んでいく」との方針を示した。