テスト開始時刻の10時、中嶋一貴(PETRONAS TEAM TOM’S)が乗るSF14・トヨタと、伊沢拓也(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)の搭乗するSF14・ホンダがともにコースイン、待望の国内初テストが始まった。多くのチームのエンジニアたちが視察に訪れ、スタンドには平日ながら熱心なファンの姿もチラホラ見えるなかでの走行。しかし、12時までのセッション中、トヨタが5度、ホンダが3度のコースインを試みたのみで、そのうちラップ計測に至ったのはトヨタの2回(計2周)だけという、観る者には少々もの足りない内容に終始した。だが、両ピット内にはトヨタ/ホンダのエンジニアが多数陣取り、来季からSUPER GTのGT500クラスでも運用となる直噴2リッター直4ターボエンジンの開発に注がれる両陣営の意欲が並々ならぬものであることを窺わせていた。