ベタープレイス、事業継続を断念…資金枯渇で

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ベタープレイス(アムステルダム)
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電気自動車のベンチャー企業、ベタープレイスは5月26日は会社の解散と清算を表明、裁判所に破産管財人の指名を申請したことを公表した。

この申請で同社は、追加の基金を集めることの失敗とビジネスの運用継続の為の資源の枯渇により、会社は従業員や顧客、債権者の権利を守る観点から裁判所の助力を求めていると明言している。

過去6ヶ月にベタープレイスの管理者は会社の基礎の変更を行い、その戦略とゴール、市場に焦点を置くと同時にビジネスのための追加の資金を求め続け、現行のオファーを補足する追加モデルを確保しようとした。

そのタイムフレームでの重大な努力にも関わらず、総収入は運用コストを補うのに不足しており、継続的にネガティブな現金の流れに位置づけられるという観点から、役員会は会社の規律に則った破産の為の裁判所への申請書を作成する以外にオプションはないと判断した。

ベタープレイスの取締役員会は「これは我々にとってとても悲しむべき日だ。我々はシャイ・アガシによって形作られた、高い汚染を持つ輸送技術への依存を減少させる、環境保護主義の代替案を創造するという元来のビジョンを踏襲する。彼がパートナーや投資者と共に、そのビジョンを達成する技術的な解決をもたらす可能性を実証する複数のチャレンジを乗り越える間、不運なことにそのビジョンを実現する道は困難であり複雑で、障害に満たされ、最後に最大級の努力と資源を投入したにも関わらず、我々はその全てを乗り越えることができなかった」

「全ての中で最も重要なことは、その意図は正しいものであったことだ。ビジネスの目的とコンセプトは、我々の住む世界にポジティブな変化をもたらすことだった。ビジョンはまだ有効かつ重要であり、我々はより良い世界の利益のために、このビジョンが実現されることに希望を残している。ただし、ベタープレイスはこのビジョンの実現の役割を果たすことはできない」と語った。

ベタープレイスのCEO、ダン・コーヘン氏は「これは我々全員にとって困難な日だ。我々は世界的なビジョンをもたらす為に、長い道のりを歩んで来た。ベタープレイスはその当初より、電気自動車産業の基盤の突破口となり、その技術と基盤の開発の完了に成功した。イスラエルは電気自動車が制限なく旅のできる最初の場所だった。不運なことに、何年もの商業的オペレーションの後、多くの満足した顧客にも関わらず、さらに広い大衆に受け入れられるのに十分でなく、車の生産者からのサポートも得られなかったことは我々にとって明確だった」

「今日、我々のスタッフや顧客、債権者に対する我々の義務という観点から、我々は裁判所に一時的な破産管財人指名の申請を行なっている。管理者は自主的な破産管財人を要求し、指名が可及的速やかに決定されると同時に、顧客やスタッフに賠償を支払い、機能中のネットワークを維持する」と語った。

《河村兵衛》

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