事実上の一般公開初日となった4月21日(公式にはトレードデーだが、入場料が2倍の100元になるだけで誰でも入れる)、VWグループのVW、アウディ、セアト、シュコダのブースが並ぶW5ホールは、人にぶつからずに歩くのが難しいほどの賑わい。スーパーカーを集めたN1ホールに次ぐ混雑ぶりで、中国におけるVWグループの人気と知名度がそこに見て取れた。
そのW5ホールの奥に広大なブースを構えたのがVWブランドだ。最大の呼び物はワールドプレミアのコンセプトSUV、『クロスブルー・クーペ』だったが、もうひとつ今回のショーでデビューしたのが『グラン・ラヴィダ』。上海VW(上海汽車とVWの合弁)が生産するCセグメント・セダン、ラヴィダの5ドア・ハッチバック派生車である。
中国で躍進を続けるVWブランドにおいて、ラヴィダは主力車種。中国ではCセグメント・セダンが最大の量販ゾーンだが、人気のラヴィダにハッチバックを加えてその地位をさらに確立する狙いのようだ。
他にも、昨年10月に約30年ぶりにフルチェンジした上海VWの新型『サンタナ』、今年3月に発売になった一汽VW(第一汽車とVWの合弁)の新型『ジェッタ』というあたりが今回話題の量産ニューモデル。共に現行『ポロ』のプラットホームをベースとしている。さらに、1リットルの軽油で100km以上走れるという250台限定生産の超低燃費車、『XL1』も多くの観衆の視線を集めていた。