米国の自動車大手2社、GMとフォードモーターは4月15日、新世代の9速および10速ATを、共同開発することで合意したと発表した。
世界の自動車メーカーが、ATの多段化を進めているが、両社が共同開発する新世代の9速および10速ATは、乗用車、クロスオーバー車、SUV、トラックと幅広い車種に搭載を予定。駆動方式も、FFとFRに対応する。
今回の両社の協力では、9速および10速ATの設計、開発、エンジニア、テストなどを、両社で1本化することが可能に。これにより、両社が個別に開発する場合と比べて、開発期間の短縮とコストの削減が図られるという。
GMとフォードモーターが、トランスミッションの分野で協力するのは、3度目。過去には6速ATを共同開発したこともあり、世界で800万台以上に搭載された。
GMのJim Lanzon副社長は、「新型トランスミッションが、両社の将来の新型車の燃費性能を引き上げることになるだろう」とコメント。フォードモーターのJoe Bakaj副社長は、「6速ATは期待を超える完成度だった。新型トランスミッションも同じような成功を収めるだろう」と述べている。