WRCは4月10日、ラリーポルトガルで起こったヤリ-マティ・ラトバラの壮絶なクラッシュを収録したビデオを公表した。
ミッコ・ヒルボネンは「(コースは)テクニカルで常に方向が変わるとしても、とても速く、頂上を越える時にもし小さなミスを犯すとそれまでだ」とクラッシュの危険を表現。
セバスチャン・オジエは「正確なペースが必要だ。なぜなら多くの頂上やブラインドコーナーがあり、もし道路に留まり、なおかつ速く走りたいなら、正確なペースであることがとても重要だ」とした。
2009年ラリーポルトガルの第1日目にヤリ-マティ・ラトバラはフォードを運転してレースをリードしていたが、次の瞬間に起きたことはWRCの歴史の中で最も大きなアクシデントの一つである。
ヤリ-マティ・ラトバラによると「とても多くの情報が自分のノートにあった。なぜならそれは(自分にとって)新しい道で、ミコがノートを読んでいる時、基本的に自分がステージのどこにいるのか混乱した。岩の壁に衝突して車が片側2輪の状態に持ち上がり、車がロールした。そして車は転がり落ちておよそ17回ロールを繰り返した。とても恐ろしかった」と振り返る。
M-スポーツ・フォード・チームのマネージャー、マルコム・ウィルソンは「我々はアクシデントの大きさを想像することができなかった。よく覚えていないが、車を道路に戻そうというコメントをしたが、後に映像で車位置と道路の位置との関係を見るまで、我々はどれくらい大きなダメージまたはアクシデントであったか理解していなかった」と話した。