4月6日、NASCARキャンピング・ワールド・トラック・シリーズ第2戦「Kroger 250」がマーティンズビル・スピードウェイで開催された。
同シリーズは開幕戦のデイトナ以来、1か月以上のインターバルをおいて第2戦目の開催。今大会はカップ・シリーズ戦との併催ながら、カップ・ドライバーはあまり出場せず、主にシリーズのレギュラーと若手ドライバーにより争われた。中でも、カイル・ブッシュ・モータースポーツから“トヨタ タンドラ"でシリーズデビューすることとなったエリック・ジョーンズは16歳。同シリーズでは、2001年終盤に18歳以下の出場が制限されたが、その規則が改正され、1.1マイル以下のオーバルコースに限って16歳から出場が可能になった。2001年、規則変更の直前まで出場していた16歳のドライバーはKy.ブッシュ。以来12年ぶりとなる16歳のドライバー出場に注目が集まった。
5日朝9時から2度にわたる練習走行を経て、午後5時から予選開始。19歳ルーキーのダレル・ウォレス・Jr.が2番手、地元バージニア州出身のティモシー・ペターズが3番手、ジョニー・ソーターが4番手、ジャーマン・キロガが5番手、マット・クラフトンが7番手につけ、12台の“トヨタ タンドラ"が決勝へと進んだ。
6日午後1時47分、0.526マイルショートオーバルを250周(131.5マイル:約210km)して競われる決勝レースがスタート。前半戦はペターズ、ソーターらが上位争いを展開した。
レースが動いたのは143周目、この日7度目のイエローコーションが出されると、残り100周あまりとなったこのコーションで作戦が分かれた。ここでピットインすれば、燃料は最後まで持つもののタイヤに厳しい残り周回数。コースに残る車両とピットインする車両とで、大きく順位が入れ替わった。
コース上に残ったボダインが3位、D.ウォレス・Jr.4位、ジョーンズが5位と上位に浮上。一方でピットに入ったペターズは14位、クラフトン17位、ソーター19位で再スタート。160周目にはD.ウォレス・Jr.が首位を奪取した。
その後はイエローコーションが連発する展開となったが、ペターズとソーター、クラフトンは次々に前走車をパスし、ポジションアップ。D.ウォレス・Jr.と共に上位グループを形成した。
226周目、7位走行中のボダインが後続から追突されスピン。この日11回目のイエローコーションとなり、ついに2位に浮上したソーターにD.ウォレス・Jr.、ペターズ、クラフトンが続き、残り17周で再スタートが切られた。
アウト側から見事なダッシュを見せたソーターがこの日初めて首位を奪うと、チームメイトのクラフトンも見事な走りでポジションを上げていき、残り5周で2位へ。そのままソーターとクラフトンが1-2でチェッカーを受け、ソーターは開幕戦に続き2連勝を飾った。
クラフトンが2位、地元ペターズが4位、ルーキーのD.ウォレス・Jr.が5位で続き、“トヨタ タンドラ"は4台がトップ5フィニッシュを果たした。注目の16歳ルーキー、ジョーンズは9位でチェッカーを受け、デビュー戦で見事トップ10フィニッシュを果たした。
ソーターが達成した開幕2連勝は、2006年のマーク・マーティン(当時フォード)以来、シリーズ2人目の記録となる。
次戦第3戦は4月14日に米ノースカロライナ州のロッキンガム・スピードウェイで開催される。
■第2戦 Kroger 250 決勝結果
1位:ジョニー・ソーター トヨタ
2位:マット・クラフトン トヨタ
3位:ジェブ・バートン シボレー
4位:ティモシー・ペターズ トヨタ
5位:ダレル・ウォレス・Jr. トヨタ
6位:チェイス・エリオット シボレー
■ドライバーズポイント
1位:ジョニー・ソーター トヨタ 94P
2位:ジェブ・バートン シボレー 82P
3位:マット・クラフトン トヨタ 77P
4位:ロン・ホーナディ・Jr. シボレー 76P
5位:ダレル・ウォレス・Jr. トヨタ 72P
6位:ライアン・ジーク シボレー 70P
■マニュファクチャラーズポイント
1位:トヨタ 18P
2位:シボレー 12P
3位:フォード 8P
4位:RAM 6P