電気自動車(EV)ベンチャーのSIM-Driveは3月27日、EV試作モデルの第4弾の開発に着手したと発表した。同社の基幹技術であるインホイールモーターとコンポーネントビルトイン式フレームの組み合わせに加えて、今回は4輪独立制御を新たに採用するのが特徴。
SIM-Driveの清水浩社長は同日、都内で会見し「インホイールモーターを使うことで効率が良くなる、スペースが広がるということ以外に、また新しい価値を生み出すことができるということで、私どもは1年間かけて4つの車輪を独立に成業することによって安全性を高める技術を開発してきた」と披露。
「4輪独立制御はガソリン車の世界ではブレーキをコントロールするということで実現している技術だが、インホイールモーターとの組み合わせにより、片側の車輪を加速側に使い、もう片方の車輪は回生ブレーキを使って減速側に使うことができ、より精度の高い制御かつ乗り心地の良い安全性の高いコントロールが可能になるのが特徴」と説明した。
その上で「4号車を導入して、新しい時代をさらに切り開いていくということと考えている」と強調した。第4弾モデルの開発には自動車関連をはじめ通信、ソフトウエア業界などから14社が参加するという。