フォルクスワーゲングループと中国合弁2社、上海フォルクスワーゲン、一汽フォルクスワーゲンは3月20日、中国市場で7速デュアルクラッチトランスミッション、「DSG」をリコール(回収・無償修理)すると発表した。
今回のリコールは、中国で人気のテレビ番組が同社の7速DSGに関して、ドライバーの意図しない加減速が起きる不具合を指摘したのがきっかけ。
フォルクスワーゲングループによると、7速DSGの電子制御系や油圧系に不具合があるという。同社は、「自動車の最重要システムであるステアリングやブレーキに影響はなく、ドライバーは正常なハンドル操作やブレーキ操作が行える」と、中国の顧客に呼びかけている。
なお、このリコールは、中国で現地生産されたフォルクスワーゲン車が対象。リコールの総数は、38万4181台に達する。
フォルクスワーゲングループは米国自動車最大手、GMと並んで、中国乗用車市場において、最も大きなシェアを占めている。