トヨタは5日、ジュネーブモータショー13でFRスポーツクーペ『86』のオープン仕様、『FT-86オープンコンセプト』を世界初公開した。86の生みの親とも言える多田哲哉チーフエンジニアは、「リクエストがあればお届けしたい」と発売に意欲を見せた。
86のオープン化については、クーペの開発段階から構想があったという。多田氏は、「(オープン化の)リクエストが来るだろうと想定して、ウインドウや、オープントップ格納のためのリアサスペンションの配置を考えていた」と打ち明けた。
「ただ、クーペが成功しないことには次は無い。しかし、おかげさまでそこそこ(86を)喜んで頂けた。リクエストがあれば(オープン版も)お届けしたいと思っている」(多田氏)
また、FT-86オープンコンセプトは、クーペのように「いじって走って遊ぶ」という楽しみ方とは違う方向性になるだろうと説明する。「大人がちょっと優雅に走らせる、というイメージ。ミラノのスタジオで作ったデザインを見て頂いても、そのイメージを感じて頂けると思う」(多田氏)
日本での公開については「しかるべきタイミング」とのことだ。