ITSジャパン、通行実績情報の配信実験を実施…東京では直近1時間の情報配信が可能

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通行実績情報の配信実験(東京)
  • 通行実績情報の配信実験(東京)
  • 通行実績情報の配信実験(石巻)

ITSジャパンは、災害時における道路通行情報の収集を目的とした、通行実績の配信実験を民間8社の協力を得て実施した。

ITSジャパンでは、2011年の東日本大震災に際し、本田技研工業、パイオニア、トヨタ自動車、日産自動車の協力を得て、自動車のナビゲーションシステムから得たGPS情報をもとに、地震後に通行できた実績を示す「通行実績情報」を作成。2011年3月19日から4月28日の間、前日0時~24時の乗用車の通行実績を翌朝9時30分、ITSジャパンのホームページで配信した。

今回、総務省の調査研究事業「災害時通行情報の流通・連携の促進に関する調査研究」に参画。前記4者に加え、日立製作所、タクシープローブ実用化研究会、いすゞ自動車、UDトラックスの4者の協力を得て、更新頻度の向上と大型車への対象拡大に向け、東京、仙台・石巻、青森の3つのエリアを対象に通行実績情報の配信実験を実施した。

実験の結果、今後災害が発生した際には、東京のような大都市においては直近1時間の情報を、仙台・石巻、青森のような地方都市においては直近3~6時間の情報を配信できる可能性があることがわかった。

ITSジャパンでは、今回の配信実験を踏まえ、実際の災害時にも着実に情報提供が行え、災害対応に携わる多くの分野で活用してもらえるよう、関係各機関と連携してシステム面、運用面などでの検討に取り組んでいく。

《纐纈敏也@DAYS》

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