フランスの自動車大手、ルノーグループは2月14日、2012年の通期決算を公表した。
同社の発表によると、グループ全体の売上高は412億7000万ユーロ(約5兆1250億円)。前年比は3.2%減と後退している。また純利益は、17億3500万ユーロ(約2155億円)。前年の21億3900万ユーロに対して、18.9%の減益となった。
売上高・収益ともに前年実績を下回ったのは、ギリシャに端を発した金融危機を受けて、地元の欧州市場における販売が減少したのが大きな要因。
2012年の世界新車販売台数(ダチアなどを含む)は、255万0286台。前年比は6.3%減と、4年ぶりに前年実績を下回った。地元フランスでは、前年比20%減の55万1314台と大きく減少。市場シェアは前年よりも1.9ポイント減らして24.2%となった。欧州全体では、127万0688台を販売したものの、前年比は18%減だった。
ルノーのカルロス・ゴーン会長兼CEOは、「世界の自動車市場で見ると、ルノーは欧州以外の市場から成長の恩恵を受けている。いまや、欧州以外の販売比率は、全体の半分以上だ」と述べている。