パシフィコ横浜で開催された「第17回災害対策技術展」(2月7日~8日)で、一番大きなブースを構えて、力が入っていたのがダイハツ工業だ。しかも、入口の目の前。そのため、来場者の多くの人がダイハツが出展した車両を眺めていた。
しかも、その車が「災害初動支援車」と名付けられた特殊なもの。軽トラックの荷台にコンテナが積んであり、その中にヘルメットをはじめ、シャベル、懐中電灯、安全ブーツ、チェーンソー、消化器など災害時の初動支援に必要な道具が30種類以上積み込まれている。
「架装部分は自由に取り外しできるようにしてあります。ですから普段は2人乗りの軽トラックとして使ってもらい、いざというときにコンテナを積み込んでいくわけです」と製造を担当する子会社のダイハツクラフト関係者。
現在、さまざまな方面で意見を聞いており、年内には販売する方針だという。価格は80万円(車両代別)。今回の展示会が初披露とのことだが、来場者の反応も上々で、ダイハツ関係者は手応えを感じている様子だった。
また、4人乗りのバージョンも試作中で、こちらは2人乗りのものよりも改造を施すため、発売するまでしばらく時間を要するそうだ。