三菱電機は、さまざまな曲面や形状に自然な映像表示ができる光学エンジンを搭載し、車内空間デザインと一体化した車載ディスプレイを実現するディスプレイシステムを開発した。
新ディスプレイシステムは、同一の光学エンジンで、さまざまな曲面や形状へ背面投射(リアプロジェクション)による映像表示が可能なほか、曲面への表示で発生する映像の歪みを補正し、自然な映像表示が可能。車内空間デザインと一体化した車載ディスプレイを実現する。
また、表示用光源として赤・緑・青の3色のLEDを用いることで、白色LEDバックライト液晶ディスプレイの約1.5倍の色再現範囲を実現。光センサーを用いた発光制御により、幅広い動作温度範囲で安定した色再現を確保するなど、彩度の高い色再現を車載環境で実現する。
さらに、高効率冷却器を開発し、高温時の各部品の性能低下と寿命劣化を抑制するほか、振動環境下でも画像が乱れない画像安定構造、外光を吸収する樹脂製スクリーンの採用で明光下での視認性を確保するなど、車載環境に対応した高信頼性構造となっている。