BMWグループは1月31日、傘下の二輪メーカーでイタリアに本拠を置くハスクバーナ モーターサイクル社(以下、ハスクバーナ)を、オーストリアのピエラ インダストリー社に売却することで合意したと発表した。
BMWグループは2007年、ハスクバーナを買収。BMWグループには、二輪部門のBMWモトラッドがある。オフロードバイクを得意とするハスクバーナを買収することで、軽量かつスポーティな分野を強化するのが狙いだった。
今回BMWグループは、ハスクバーナをオーストリアのピエラ インダストリー社に売却すると発表。今後、二輪事業はBMWモトラッドに経営資源を集中。BMWモトラッドは都市型スクーターや、電動バイクなどの環境対応車の開発を推進していく。
ピエラ インダストリー社は、同じくオーストリアの二輪メーカー、KTMのステファン・ピエラCEOが代表を務める。そのため、ハスクバーナの取得が独占禁止法に抵触しないか、当局の審査を受ける予定だという。
なお、BMWグループは、ハスクバーナのピエラ インダストリー社に対する売却額について、「公表しない」と説明している。