NASAは1月24日、火星の砂丘とドライアイスに覆われた北極で起こる季節のイベントを紹介する動画を公表した。
マーズ・レコネイサンス・オービター(MRO)がとらえた映像を元に作られたこのアニメーション映像は、火星の北極周辺に帽子のように広がる砂丘と、その砂丘が秋冬に超低温により凍りつき、ドライアイスの層を作る様子を再現している。
ドライアイスの層は1~2フィートの厚みで北極周辺を真っ白に覆うが、春になると熱によってドライアイスにヒビが入り始め、その隙間から逃げ出したガスが火星の暗い色の土と埃を外に向けて吐き出す。
バーガン砂丘と呼ばれる地域で特に撮影された映像では、初春に氷に覆われた砂丘のあちこちに割れ目ができ、ドライアイスが解けて流出したガスと共に砂と埃が表面の傾斜を滑り落ち、やがては砂丘全体を覆う変化の様子が克明に見て取れる。