1月22日、欧州宇宙機関(ESA)はハースケル宇宙観測衛星がとらえたオリオン座のベテルギウス星のイメージを公開した。
ベテルギウスは狩人オリオンの肩にあたる位置にあり、北半球の冬の夜空では、肉眼でもとらえることのできるオレンジ色がかった赤い光を放つ星。
太陽に比べて約1000倍の直径と10万倍の明るさを持つこの星は、新星爆発の途上で、すでに超巨大な赤い膨張とその外側の層の断片の流出が起こっている。
この新しいハースケルの遠赤外線イメージは、星からの恒星風がどのように周辺にある惑星間の媒体にぶつかり、星が約30キロメートル毎秒の速度で宇宙を進むにしたがって、弓形衝撃波面を作り出していることを示している。
ベテルギウス星とその弓形のシールドは、塵の壁へ5000年以内に衝突すると考えられている。