1月14日、米国で開幕したデトロイトモーターショー13。メルセデスベンツの高性能車部門、AMGは『Eクラス』の高性能グレード、『E63 AMG』の大幅改良モデルを初公開した。
新しいE63 AMGは、2012年12月に欧州で発表された『Eクラス』の大幅改良モデルがベース。この改良新型Eクラスは、フロントマスクを中心にイメージチェンジを遂げたが、E63 AMGにも新しい表情が採用される。
もちろん、内外装のリファインだけが、大幅改良モデルの特徴ではない。E63AMGの心臓部、5461ccのV型8気筒ツインターボエンジンも、さらにパフォーマンスを引き上げている。
新しいE63AMGには、2種類のエンジンチューニングが存在。標準仕様は、最大出力が557ps/5500rpm、最大トルクが73.4kgm/1750-5250rpm。従来よりも、パワーを33ps、トルクを2kgm高めた。今回の改良を機に初設定される4WDの4マチック仕様の場合、0‐100km/h加速は3.7秒、最高速は250km/h(リミッター作動)の実力だ。
これでも物足りない顧客のために、AMGは「S-モデル」を用意。従来の「AMGパフォーマンス」パッケージに代わる仕様で、エンジンコンピューターなどに専用チューンを実施。最大出力585ps/5500rpm、最大トルク81.6kgm/1750-5000rpmを獲得する。標準仕様のE63 AMGに対して、28ps、8.2kgmパワフルだ。
トランスミッションは、7速デュアルクラッチのAMGスピードシフトMCT 7。S-モデルは0‐100km/h加速を3.6秒で駆け抜け、最高速は250km/h(リミッター作動)に到達する。0‐100km/h加速は、通常のFR仕様よりも0.6秒、通常の4マチック仕様に対しては0.1秒速い。