火星科学研究所のレポートによると、『キュリオシティ・ローバー』は最近、シェラーと呼ばれる露出した岩塊が集まる場所を通過し、そこで搭載されたカメラを使って岩の構成や重なりを観測した。
次にローバーはシェラーから15メートルほど移動し、さらにそこから約0.5メートル進んだイエロー・ナイフ・ベイと呼ばれるロケーションに到達。そこで科学的調査が行われる。チームは現在、休日後に行う予定の初のドリル作業にふさわしい岩を探している。
初期のローバー・ミッションはあらかじめチームメンバーによって計画されたものであったが、現在チームはローバーが単独で地球日時の2日間に相当する11の作業を実行する準備に忙しい。
このローバーの単独作業は、チームのメンバー達が友人や家族とホリデーを過ごす機会を与える。というのも、ローバーは、来年4月に起こるソーラー・コンジャンクションと呼ばれる地球と火星が太陽を挟んで一直線上に並ぶ現象を経験するからだ。この現象によりローバーのコミュニケーション機能を2週間にわたり阻害されることになる。
キュリオシティは今後さらに30メートルを移動し、非公式名でおばあちゃんの家(Grandma's House)と呼ばれるロケーションに到達し、ここでローバーはホリデー休暇を過ごす間、イエロー・ナイフ・ベイの中の360°のパノラマ映像を取得する予定だ。