【ダイハツ ムーヴ 改良新型】これまでの軽自動車の枠を超えて

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大幅な商品改良を行った、ダイハツ『ムーヴ』のセリングポイントは、低燃費・低価格、基本性能の進化、先進装備、一新したスタイル、そして、使い勝手の向上にある。

その中の基本性能の進化について、同社技術本部執行役員の上田亨氏は、「登録車からのダウンサイザーにも納得してもらえるよう、ファン&リラックスドライブをコンセプトに、徹底的に基本性能の向上を追求しました。安心感のある走りと、快適な乗り心地、上質な室内空間を実現しています」という。

安心感、安定感のある走りでは、「従来の軽自動車エリアから、国内スモールカーエリアにまで操縦安定性や乗り心地を向上させています」とし、具体的には、「フロントスタビライザーやローダウンサスペンションを全車に標準装備し、2WDについては、リアロール剛性向上のために、リアスタビライザーを追加しました。その他、バネやブッシュの最適化、13インチのベンチレーテッドディスクブレーキの採用等、各所を改良することで、全グレードで高い走行安定性を実現しています」と述べる。

また、「上質感のある室内空間を狙い、静粛性についても軽トップ、小型車並のレベルまで向上させています。具体的な取り組みは、音の発生源を抑える、原音の低減を行いました。そして、各部の剛性アップを行い音の侵入経路を遮断し、更に吸遮音材の最適配置によって、静粛性進化を実現しています」

先進装備では、「事故分析の結果から追突事故の約6割は速度30km/h以下の低速度域で発生していました。そこで先進装備のスマートアシストは、この分析結果や、ユーザーが求める軽自動車に相応しい作動要件をしっかりとシステムに落とし込むことで、ドライバーのうっかりミスをカバーし、安心をサポートする4つの機能で構成しています」。その機能は、「低速域の衝突回避支援ブレーキ機能。次に誤発進抑制制御機能。そして先行車発進お知らせ機能。最後は従来からあるVSC&TRCです」とし、「衝突回避支援ブレーキ機能は、低速域での走行中、主に前方の車両に対して作動し、衝突の危険を回避、または、被害軽減します。誤発進抑制制御機能はアクセルとブレーキの踏み間違いによる急発進の抑制を支援します」と説明する。

上田氏は、「スマートアシストは、これらの機能を備えながら5万円の低価格で採用し、SAグレードに標準装備としています」と語った。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

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