マレーシアで暴走族乱闘、民族対立煽るデマが流布

先ごろケダ州スンガイ・プタニで起きた暴走族による違法な公道バイクレースに端を発した集団乱闘事件が、民族間の対立を煽るネット上での噂の流布によって拡大の様相を見せている。

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先ごろケダ州スンガイ・プタニで起きた暴走族による違法な公道バイクレースに端を発した集団乱闘事件が、民族間の対立を煽るネット上での噂の流布によって拡大の様相を見せている。

同事件は今月16日未明に発生したもので、数十人がナイフなどの武器を手に乱闘。5人が負傷し、バイク4台が放火された。負傷者はインド系が3人、マレー系が2人で、警察は直後に6人を逮捕した。

しかしその後も騒ぎは収まらず、20日までに暴走族どうしの襲撃事件が少なくとも4件発生、負傷者数ははっきりしないが、バイク1台が放火された。襲撃事件には30人あまりが関与していたとみられ、警察はこれらをを逮捕、一連の逮捕者は36人に上った。

「フェイスブック」や「ツイッター」などのソーシャルネットワークではこうした襲撃事件を助長したとみられる民族対立を煽るようなデマ情報を含む書き込みが流布しており、ムヒディン・ヤシン副首相やイスマイル・オマル警察長官は、デマ情報による混乱が国家の安全を脅かしかねないとして書き込みを慎むよう呼び掛けている。

伊藤 祐介

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