2012-13年乾季は首都圏で電力不足か カンボジア

カンボジア電気局のケオ・ラタナ局長は2012年-2013年の乾季において電力供給が滞る可能性を強く示唆し、不安定な電力供給が製造業に影響を与えるのではという懸念が広がっている。

エマージング・マーケット 東南アジア

カンボジア電気局のケオ・ラタナ局長は2012年-2013年の乾季において電力供給が滞る可能性を強く示唆し、不安定な電力供給が製造業に影響を与えるのではという懸念が広がっている。

この問題は近年の首都圏における製造工場の急増に伴い電力使用量が増え、カンボジアにおける電力供給問題が浮き彫りになったものだ。現在それらの電力供給を支えているのはカムチャイダム(カンポット州、設備容量193MW)及びキリロムダム(コッコン州、設備容量30MW)による水力発電であるが、今年は少雨の影響もありこれらの発電量より使用量が上回る可能性が高く、そうなった場合プノンペン、カンダール州、コンポンスプー州などで計画停電を引き起こす可能性がある。

これを受けてコンポンスプー州商工会議所のナム・スルン所長は、「もともと電力不足の問題はあったが、近年の重工業工場の増加によって、一層厳しくなってきた。この電力不足の影響は中規模工場より大規模工場が受けやすいだろう」と述べた。

またGMACのチート・ケマラ上級役員は、「カンボジアの工場のほとんどが国営電力供給を受けていたので、電力不足が起きた場合何らかの影響が出るのは明らかだ。電力供給が滞った場合、多くの工場は近隣国からの電力購入に切り替えると思われる。その場合生産性に関してはさほど問題はないが、生産コストの高騰は免れられないだろう」とした。

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