三菱ふそうトラック・バスは11月15日、中型トラック『ファイター』、小型トラック『キャンター』、小型バス『ローザ』計3車種の燃料パイプに不具合があるとして、国土交通省にリコール(回収・無償修理)を届け出た。
対象となるのは、2003年7月25日~2011年7月5日に製作された17万845台。
不具合は2か所で。(1)原動機の燃料パイプ製造時に発生するコネクタ内部のしわにばらつきがあり、パイプコネクタ部の締め付けトルクが低いため、高い燃料圧力が加わると亀裂が発生し、燃料が漏れるおそれがある。(2)中型トラックの原動機でサプライポンプとコモンレール間の燃料パイプを固定するクランプを付け忘れたため、エンジンの振動でパイプに亀裂が生じ、燃料が漏れるおそれがある。
(1)については全車両、燃料パイプからの燃料漏れの有無を点検し、漏れが確認された燃料パイプは高圧仕様のものに交換して新規設定のトルクで締め付ける。
(2)については全車両、サプライポンプとコモンレール間のパイプクランクの有無を確認し、クランプが取り付けられていない場合は燃料パイプを交換してクランプで固定する。
不具合発生件数は(1)が134件、(2)が1件で、市場からの情報で発見した。事故は起きていない。