小林可夢偉が、来季のシート確保のため、資金集めに奔走している。韓国GPのウィークエンドにザウバーと小林の間で来季の契約に関する話し合いがあり、その場ではスポンサー集めが条件として示されたという。
小林は日本GPで3位ポディウムフィニッシュを決めたものの、来季シートを確保するためには追加の資金が必要であると語る。
「鈴鹿と韓国の二連戦が終わったところで何かお祝いをしたかったんですが、スポンサー集めが忙しくてそれどころではありませんでした」
「ポディウムフィニッシュの直後にこういう話はしたくなかったのですが、これが現実です。トップチームではこういう問題は起きませんが、中位以下のチームはシステムが少々異なります。つまり、資金も自分で用意しなければならないということなのです。諦めて受け入れるしかないですね」
その一方で小林は、目下の重大事はザウバーでメルセデスAMG打倒のために戦うことだと強調した。
「もっともっとポイントを集めなければメルセデスには追いつけません。今の段階では今シーズンの戦いに集中し、続きのことはその後で考えます」
ザウバーはコンストラクターズポイントでメルセデスAMGに20ポイントの差をつけられている。シーズンの残り4戦を前にした小林は、ザウバーの優位を語る。
「上手くは言えませんが、僕にはザウバーが勝つという確信があります。1ポイントでも2ポイントでも大きな意味があるのは確かです。4戦で20ポイントなら、決して無理だとは思いません。予算はあっち(メルセデスAMG)がはるかに多いですから、余裕の戦いで応じてくると思います。ザウバーには、もうこれ以上大きなアップデートはありませんけどね……」