スタートから3時間43分を経過したところでアウディに致命的な通達が出された。周回遅れのアストンマーチンをヒットし、スピンさせた事によるペナルティが出されたのだ。
このピットでのストップ&ゴーのペナルティーによってアウディ1号車は周回遅れに陥った。トヨタにはますます追い風が吹いてきたわけだ。
アウディの1号車と2号車は順位を入れ替える。158周が経過したところでトップのトヨタはガス・チャージのためのピット・ストップをこなす。1分02秒7も掛かったが、もはや十分なリードがある。
続いて162周目にアウディ2台が揃ってピットに入った。相変わらずトヨタよりも1スティントあたり5周多く走っているが、それが今後生きてくるのかは疑問だ。
ピットを出て2周後の164周でアウディ1号車が同2号車を抜き、2位3位の順位が戻った。トヨタは189周目に6回目のピットに入る。この間にアウディがトップを奪うも、両車の差は30秒を切っており、さらに次のピットで奪回されるのは確実。このペースでレースが進むとトヨタがトップを走るタイミングでチェッカーが振られることになる。
しかし、レース半ばから空を雲が覆い始めた。4時間18分を経過したころからコースの複数の地点からレイン・レポートも入ってきた。ウェット路面でのクワトロの走りを見てみたい気もするが、それではあまりにトヨタが可哀想か。