伊藤忠エネクスは、東日本大震災への復興支援活動の一環として、宮城県利府町に災害対応型の石油配送センターを新設したと発表した。
センターは「絆ネットセンター」の名称で10月10日から運営を開始する。
センターは被災地の円滑な復興、産業振興の一環と位置付ける。災害時対応として太陽光・蓄電池・発電機によってエネルギーの自給自足が可能な設備と、防災士を駐在させるなどの体制を整え、地域の防災拠点として利府町と防災協定を締結した。
平時は、医療機関、養護施設、各種工場、復興現場などに灯油・軽油・重油の小口配送する拠点として活用し、非常時には利府町の要請により緊急度の高い機関・避難所などに対する配送業務を担う。
センターの運営はエネクス子会社で、全国141カ所のガソリンスタンドを経営するエネクスフリートが担当する。
今後は絆ネットセンターをハブ基地として、東北エリアの12カ所の災害対応ステーション、12カ所の緊急復旧ステーションと連携しながら、同社販売店も含めたグループネットワークとしての防災ノウハウを構築する。大規模地震などの災害に備え地域社会への貢献を図る方針。