日本航空(JAL)と英国のブリティッシュ・エアウェイズ(BA)は、10月1日から共同事業を開始したと発表した。
すでに公表している東京~ロンドン線でのコードシェアの開始、共同運賃の販売開始に加え、今後は共同マーケティング、共同サービスの分野でも一体的な路線運営を展開する。
JALとBAは欧州線での共同事業の展開に加え、ワンワールド・アライアンスメンバーとの提携関係も強化しながら、顧客サービスの向上、競争力の強化を図っている。
JALとBAの共同事業は日本と欧州間の全直行便に加え、両社の直行便に接続する欧州域内、日本国内の路線を共同事業の対象とする。ロンドン・パリ・フランクフルトへの直行便と、ロンドンから欧州域内65地点、日本国内55地点へのJALとBAネットワークの乗り継ぎ時間の短縮を図る。
両社は東京~ロンドン間直行便でコードシェアをすでに販売を開始しているが、10月1日から成田~ロンドン線週14便と羽田~ロンドン線週5便の合計週19便がロンドンへの直行便として利用可能となる。既存のBA運航のロンドン発着欧州域内路線のコードシェアも順次増便する。また、ベルファスト、ヘルシンキ、フランクフルト、ヨーテボリへのコードシェアを開始するほか、イタリアやオランダ、その他欧州域内の地点へ新たにコードシェアを拡大する予定。
日本国内線では新たに関空、岡山、広島、出雲、長崎、鹿児島、沖縄へBAのネットワークが拡大する予定。
JALとBAは共同事業対象路線での顧客の動向を徹底的に分析し、至近の需給環境について最適なスケジュールの組み合わせを行う。加えて運賃の調整、共同サービスの開発、コードシェア提携の拡大により利便性の向上も図る。