安川電機は、避難施設や体育館、公民館などの防災上の拠点などを対象としたエネルギーマネジメントシステム「スマートシェルター」を開発した。2013年1月から販売する。
住宅、ビル、工場を対象としたピークカット、ピークシフトなど、スマートな電気の使い方を実現するエネルギーマネジメントシステムや、停電時の電源確保対策に関心が高まっている。同社は、こうしたニーズに対応、避難所を対象としたエネルギーマネジメントシステムを開発した。
今回開発したスマートシェルターは、太陽光発電と風力発電の併用による省エネが可能。蓄電池使用時間帯を顧客が任意で設定できるスケジュール設定機能により、契約電力の低減を目的としたピークシフトにも対応できる。
また、災害発生時の機能として、自家発電機のような燃料切れを心配することが無く、1週間以上の電源供給が可能となる。停電時は、蓄電池の長時間使用を最優先とする電池残量監視による負荷を制御する。電力会社からの節電要請に応じ、太陽光発電予測を含む発電状況を考慮して負荷抑制制御と蓄電池制御を行うことも可能。
2013年度は年間50システムの販売を計画している。価格はオープン価格。