【WEC 第5戦】トヨタTS030が初のポール奪取…アウディR18 e-tronクワトロに1秒差

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【WEC 第5戦】トヨタTS030が初のポール奪取…アウディR18 e-tronクワトロに1秒差
  • 【WEC 第5戦】トヨタTS030が初のポール奪取…アウディR18 e-tronクワトロに1秒差
  • ポールポジションを獲得し喜ぶアレクサンダー・ブルツ(右)とニコラス・ラピーエルき
  • 予選終了後の記者会見に臨むブルツ
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WEC(世界耐久選手権)の第5戦サンパウロで、トヨタ・レーシングの『TS030 ハイブリッド』が初のポールポジションを獲得した。

フリープラクティスから好調を維持してきたTS030は、予選を迎えるに当たり、セッション終了6分前まで待機する作戦をチョイス。アレックス・ブルツはクリアラップ1週目で最速タイムを記録、さらに2周目には1分22秒363の予選最高タイムをたたき出した。2位のアウディ『R18 Ultra』(ディーゼル)に0.784秒、そしてハイブリッド対決としてルマン以来注目を浴びているアウディ『R18 e-tronクワトロ』に対して0.969秒の差を付けた。

F1の今季最終戦にも名を連ねるブラジルのインテルラゴス・サーキットは、コース序盤・終盤は高速レイアウト、中盤はテクニカルなコーナー区間という構成で、また高低差が大きいことも特徴だ。TS030には「トヨタハイブリッドシステム・レーシング(THS-R)」と呼ばれるハイブリッド機構の一種が搭載されており、スーパーキャパシタがブレーキングでエネルギーを回収し、加速時のパワーを補う役目を持っている。インテルラゴス・サーキットの5か所のブレーキングゾーンでエネルギーを蓄積し、その強烈なパワーを周回後半で発揮。2位以下に大差を付けてのポール獲得となった。

なお、4位はトヨタエンジンを搭載するローラ『B12/60』、5位HPD(Honda Performance Development )の『ARX 03a』(ホンダ)、6位ローラ『B12/60』(トヨタ)と日本メーカーのエンジン搭載車が続く。

決勝は翌15日。現地時間午前8時から20分間のウォームアップが行われ、正午に6時間レースがスタートする。

トヨタドライバーとチーム代表のコメントは以下の通り。

アレックス・ブルツ:
予選は最高だった。午前中の公式練習3回目では、TS030 HYBRIDはかなり神経質な動きだったので、厳しい戦いを予想していたが、公式予選前に理想的なセットアップが見つかった。チームの素晴しい働きで、非常に速いクルマに仕上がった。ハイブリッドシステムは本当に凄い。コーナーを立ち上がる時には、まるで蹴り出されるようだ。明日の決勝レースは6時間の長い戦いとなるが、ポールポジションを獲得出来たことは最高の気分だ。

木下美明 トヨタ・レーシング チーム代表
最高の予選結果を得られた。トヨタ・レーシングの初ポールポジション獲得を支えてくれた全員におめでとうと言いたい。我々にとってわずか3戦目となるレースの予選でライバルに大きなギャップを付けてポールポジションを獲得出来たことは、まさしく最高の偉業だと言える。チームは見事な作戦を執り、アレックス・ブルツは最高の走りをしてくれた。タイミングスクリーンの一番上にトヨタが表示されるのを見ながら、チェッカーフラッグを受けるのは最高に誇れる瞬間だった。しかし、あくまで予選は予選。明日は長い決勝レースが待っている。今日のパフォーマンスを保って表彰台の中央に登れるように集中してレースを戦いたい。

《北島友和》

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