新生サーブ、新たなロゴマークをデザインへ

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サーブグループとスカニアが保有するサーブのロゴとエンブレムの商標権。新生サーブは、これを使用できない。
  • サーブグループとスカニアが保有するサーブのロゴとエンブレムの商標権。新生サーブは、これを使用できない。

経営破綻したスウェーデンのサーブオートモビル(以下、サーブ)を2012年6月、買収すると発表したナショナル・エレクトリック・ビークル・スウェーデン(以下、NEVS)社。そのNEVS社が、新生サーブには、従来のサーブのロゴマークを使用しないと表明した。

これはNEVS社が9月3日、サーブの買収手続きの完了を公表すると同時に明らかにしたもの。NEVS社の発表によると、今後発売する新商品には、「SAAB」の文字は使用するものの、従来の書体や有名なグリフィンマークは使用しないことがアナウンスされている。

サーブのロゴとエンブレム(グリフィンマーク)の商標権は、トラックメーカーを含めたサーブグループと、同じくスウェーデンのトラックメーカー、スカニアが保有。これはかつて、サーブとスカニアが共同企業体だった時から続いている。そのため、スカニアの許諾なしには、NEVS社はサーブのロゴとエンブレムが使用できないことになっていた。

結局スカニアは、NEVS社に対して、サーブのロゴとエンブレムの使用を許可しなかった。そのため、NEVS社は新生サーブのスタートに際して、新たなロゴとエンブレムをデザインすることになる。

NEVS社は2012年5月、元ボルボ(商用車)CEOのKarl-Erling Trogen氏が立ち上げたEVベンチャー。同社の主な出資者は、中国(香港)の代替エネルギー会社と日本の投資会社であり、いわば日中連合企業にサーブは買収された形だ。

《森脇稔》

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