ナビタイムジャパンは、「NAVITIME」「ドライブサポーター」、「EZナビウォーク」、「au one ナビウォーク」「EZ助手席ナビ」、「au one 助手席ナビ」にて、2011年9月から、プローブ交通情報を活用した『渋滞予測』サービスの提供を開始。これまでのVICSに加え、同社が独自に得たプローブデータを活用したナビゲーションは、どう進化したのか。企画部部長の萩野良尚氏に聞いた。
萩野:ガソリン節約優先ルートは、「ドライブサポーター」、「EZ 助手席ナビ」、「au one 助手席ナビ」のルート検索結果に、これまでの「有料道優先ルート」「一般道優先ルート」「距離優先ルート」に加え、文字通りガソリンの消費をなるべく抑えたルートを表示する機能です。全ルート検索結果の15%程度に表示されますが、表示された場合、そのルートを見ているのは25人に1人とまだ少ないというのが実情です。一方、マイカーマネージャーでは車種ごとに燃費カーブを登録し提供しておりますが、この1年で愛車の型式を登録したいただいた数が2倍も増えました。
萩野:当社としては、いまあるカーナビのあらゆる環境に対してもナビゲーションのサービスを提供できるようにしたい考えています。その提供形態として、スマホ単体での情報提供、DAとスマホを連携した情報提供、そして高級車などに付く純正カーナビにASPによるデータ提供という3通りを想定しています。ナビタイムの強みであるリアルタイム情報やPOI(Point of Interest:スポット情報)、地図、経路探索などの情報を、全方位で対応して提供したいと思っています。
また今後としては、コンシューマー向けのサービスだけでなく、動態管理ソリューションをはじめとしたtoB領域もさらに強化します。スマートフォンやM2M(Machine to Machine)分野の普及で、位置情報やナビゲーション、配送指示といった業務管理サービスが安価に提供できるようになりました。こうしたスマートデバイスを使用した業務アプリの市場は今後急拡大すると考えています。