モータースポーツの日本最高峰カテゴリー「全日本選手権フォーミュラ・ニッポン」は、今季第5戦を開催中の8月5日、一般公募を経て決まった新シリーズ名称を発表。2013年からは「全日本選手権スーパーフォーミュラ」へと改名する。
約3500通の応募のなかから決まった新名称は、略称SF、英文表記はJapanese Championship Super Formulaとなる。第5戦開催中のツインリンクもてぎにおける発表会見で、シリーズ運営団体JRPの白井裕社長は「欧州発祥のF1、米国のインディカーと並ぶ、世界的なフォーミュラ(オープンホイール)カテゴリーとしてのアジアンスタンダードを目標に、さらなる飛躍を続ける」という今後の方針に相応しい新シリーズ名称として、SFを選考した経緯を語った。
これで奇しくも、日本にはスーパーGT、スーパー耐久とあわせて、3つの“スーパー”トップカテゴリーが存在することとなったわけだが、ファンにとっては分かりやすいのか、まぎらわしいのか、微妙なところ? 略称についても、改名後に“実効性”のある何かが定着する可能性もあり、エスエフで決まりとは限らないかもしれない。このあたりはファンの反応を待ちたいところだ。
なおスーパーフォーミュラという意の応募は全部で19通あったため、“名付け親”は抽選で1名に決められ、11月16〜18日に富士スピードウェイで開催されるJAF GPの際に賞品授与式が行なわれる。また新シリーズのロゴマークは今季最終戦鈴鹿(11月3〜4日)で発表される予定。
2013年には韓国でのエキシビション大会が開催予定となっており、翌14年には新型シャシー導入も計画されるスーパーフォーミュラ。今季で40年目という長い歴史を誇る日本のトップフォーミュラシリーズ(Fニッポンとしては17年目)が、名実ともにアジア発のトップフォーミュラへと飛躍する第一歩を踏み出した。