三菱重工業は、世界最大の造船・エンジンメーカーである韓国・現代重工に、舶用低速ディーゼルエンジン「三菱UE機関」の技術を供与する契約を更改した。
契約は、シリンダ口径350〜800mmのUE機関「LSE(-Eco)」シリーズを対象として、製造・販売・サービスのライセンスを供与するもの。 同社は1984年から現代重工にUE機関の技術を供与しており、今回の契約更改はその内容をさらに発展させたもので、対象機種の拡大などの見直しを盛り込んだ。
UE機関は、MAN、Wartsilaとともに、世界の舶用ディーゼルエンジン市場を分け合う3大ブランドの一つ。コンパクトな構造で、低燃費、低シリンダ注油など経済性と環境保全性に優れるのが特徴。幅広い出力ラインナップを持つ。
三菱重工業は、世界造船シェアの約35%を占める韓国などでUE機関の浸透を目指すとともに、舶用低速ディーゼルエンジンの世界シェア拡大に向けて協業の深化を図っていく。