三菱化学と独BASFは、三菱化学が保有するビニレンカーボネートに関する特許を、BASFに使用許諾するためのライセンス契約を締結したことを発表した。
ビニレンカーボネートはBASFの電解液の重要成分であり、リチウムイオン電池(LIB)を生産する電池メーカーに使用されている。BASFは今回の契約により、BASFまたは三菱化学が製造した電解液を使用する電池メーカーに対して、ビニレンカーボネート使用のサブライセンスを許諾する権利を得ることになる。
今回の契約は、三菱化学が独メルク社電解液事業部門との間で過去に締結していたライセンス契約を、新たにBASFと締結するもの。BASFは今年、メルク社の電解液事業を買収しており、同事業は現在BASFの「バッテリー材料」グローバル・ビジネスユニットに統合されている。