イタリアの自動車大手のフィアットと、フランスの自動車大手、PSAプジョーシトロエンは11日、両社間の合弁事業の一部見直しを発表した。
今回、見直しの対象となるのは、フランス北部のセベルノール工場。同工場は1992年、フィアットとPSAが合弁で設立したもの。このセベルノール工場での合弁事業に関して、PSAがフィアットの出資分を買い取ることで合意した。
PSAがフィアットの出資分を買い取った以降も、セベルノール工場での生産は、当面継続。両社によると、フィアットとプジョー、シトロエンの3ブランドのLCV(軽商用車)の生産は、欧州市場においてユーロ6の排出ガス基準が効力を発揮する2016年末まで、続けられるという。
なお両社は、「イタリア国内をはじめ、フィアットとPSAが推進するこの他の複数の合弁事業に関しては、影響はない」と説明している。