無免許運転で10人を死傷させた少年、自動車運転過失致死傷罪で起訴

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今年4月、京都府亀岡市内の府道で、無免許で軽乗用車を運転していた際に事故を起こし、小学生ら10人を死傷させたとして、家裁から逆送されてきた18歳の少年について、京都地検は17日、自動車運転過失致死傷や道路交通法違反(無免許運転)で起訴した。

問題の事故は2012年4月23日の午前7時55分ごろ発生している。亀岡市篠町篠上北裏付近の府道(車線区別のない幅員約6.5mの緩やかなカーブ、一方通行路)を走行していた軽乗用車が路外に逸脱。道路右側の路側帯を歩いていた集団登校中の小学生と、付き添っていた26歳の女性に衝突した。この事故で女性と女児2人が死亡。児童7人が重軽傷を負った。

警察はクルマを運転していた18歳の少年を自動車運転過失致死の現行犯で逮捕したが、少年は運転免許の取得経験が無かったが、事故前日から約30時間に渡って運転を続け、事故当時は居眠り運転だったことが判明している。

少年は京都家裁に送られたが、家裁は「刑事処分相当」として逆送。これを受けた遺族側は危険運転致死傷罪の適用を求めた署名活動を行い、約22万人分を集めて京都地検に提出していた。

京都地検は慎重に捜査を重ねてきたが、少年は無免許であっても一定の運転技量は有していたと判断。危険運転罪の適用は見送り、自動車運転過失致死傷などの罪で起訴している。

《石田真一》

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