東京都足立区が主体となってすすめる東武伊勢崎線竹ノ塚駅付近の連続立体交差事業。区は、2005年の踏切死傷事故の現場である駅南側「大踏切」を含む約1.7kmの工事における施行協定を東武鉄道と締結した。
竹ノ塚駅周辺は、伊勢崎線の緩行線・急行線に加え、南側にある東京メトロの車庫への連絡線の線路が敷かれている。駅の南北にある区道の踏切は、ピーク時になると40分以上遮断したままになるという。高架化するとこの開かずの踏切が解消される。
東京都の連続立体交差事業は、都が事業主体となってすすめられているが、この竹ノ塚駅付近の事業主体は足立区。都内の同様の工事のなかでは唯一の区主導のモデルで、事業費は約544億円。うち、足立区が約456億円(国費・都費含む)、東武鉄道が約88億円を負担する。
「周辺道路網の整備により交通渋滞が緩和され、鉄道により分断されていた市街地を一体化することで総合的まちづくりを進める」(東武鉄道)