日本損害保険協会は15日、東日本大震災関連で支払われた地震保険金の総額が、発生から1年以上が経過したことになる3月12日時点で1兆2185億円に達したことを明らかにした。
東日本大震災以前で最も地震保険金が多かった阪神・淡路大震災(1995年1月17日発生)の支払額に対しては15.6倍の水準となる。支払件数は76万4938件にのぼっている。
都道県別の支払状況は、宮城県が5563億円(支払件数25万9778件)と最も多く、全体の45.7%を占めている。次いで多いのが福島県の1557億円(同7万7018件)、これに茨城県の1520億円(同10万6209件)と続く。
3月12日までに地震保険に関する調査の依頼や契約内容の問い合わせなどの受付件数は87万8898件。このうち実際に保険金が支払われたものや、調査しても支払に至らなかったケース、問い合わせ内容が解決したものなどを合わせた調査完了件数は87万0341件で、99.0%が対応を終えたことになる。