【フォード エクスプローラー エコブースト 試乗】いまの時代、これで十分…桂伸一

試乗記 輸入車
フォード エクスプローラー XLT エコブースト
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このクルマ、若者達に人気がある。といっても筆者の周りの話だが、どこに惹かれるのかを聞くと「あの大きさと迫力の顔」だそうで…。日欧にはないアメリカ独特の雄大な個性と雰囲気を若者が感じ取っているのだ。

先にデビューしたV6・3.5リットルに比べれば非力!? いやぜんぜん。ゼロスタートから軽快に進み、何の不足もない。パワーは51ps劣る243ps。トルクは逆に37.3kgmでラインナップ中で最強。車重は150kg軽量、つまり「これで十分」。

アクセルを強く踏み込むとタイヤから悲鳴が!! そうFWD、2輪駆動だった。軽量な理由はエンジンと駆動系の違い。それを気付かせない走行性に拍手。黙って直進する安定感はさすが、生まれも育ちもアメリカ製。ビシッと引き締まったボディやサスペンションがコーナーでは狙い通りに正確に曲がる。

『エクスプローラー』の顔やカタチ、豪華な室内の雰囲気はV6モデルそのまま。4WDが必要ならともかく、いまの時代、これで十分。

■5つ星評価
パッケージ:★★★★
インテリア:★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★
お薦め度:★★★★

桂伸一|モータージャーナリスト/レーシングドライバー
1982年より自動車雑誌編集部にてリポーター活動を開始。幼年期からの憧れだったレース活動を編集部時代に始め、「乗れて」「書ける」はもちろんのこと、読者の目線で見た誰にでもわかりやすいレポートを心掛けている。レーシングドライバーとしての戦績は、アストンマーティン・ワークスからニュルブルクリンク24時間レースに参戦。08年クラス優勝、09年クラス2位。10年は…!? レース直前にスポンサー絡みのドライバーに割り込まれて不参加。世知辛い世の中であります。

《桂伸一》

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