ジェンソン・バトンは、開幕戦のレッドブルの優位はあっても2011年のような圧倒的なものとはならないと予想する。バルセロナテストにおけるマクラーレン「MP4-27」の好調さに勇気づけられたか、バトンはメルボルンに向けた備えに万全の信頼を寄せているようだ。
「2年連続チャンピオンのセバスチャン・ベッテルが期待されるのは当然だし、ルール改正への対応も含めて開幕当初のレッドブルの優位はもちろん僕も否定しない。でも昨年の開幕戦のような圧倒的なものとはならないだろう」
こう語るバトンの念頭にはヘレステストの成果に加えて、来週にも投入されるアップデートパーツへの期待があるのだろう。
「ヘレスではマシンの挙動などを理解する上で成果があった。バルセロナに来て、信頼性はさらに高まっている。開幕戦には新しいパッケージも用意している。ダウンフォースの増強と、全面的なアップグレードの中間くらいのものになるのかな」
「継続的な風洞テストからも現在の方向性が間違っていないという判断は出ている。まずは来週のアップデートとマシンバランスを見て、開幕戦に向けた方向性を決めることになるだろう」