ふつうの『アルト』では22.6km/リットルだったJC08モード燃費が30.2km/リットルにアップ! 「そんなバカな」と思っていた。実燃費は都内の一般道で21.5km/リットル、高速道路で27.8km/リットルとまあまあ。ただそれ以外の性能には驚かされた。『MRワゴン』に先行搭載されたものをベースにした新世代エンジンは、トルクがあって静かでなめらか。クルージングは軽自動車とは思えないほど快適だ。加速そのものも不満なし。専用チューンが施された副変速機付きCVTは、変速時にショックを発生することがあったけれど、逆に気になったのはそのぐらい。減速中なら9km/hあたりで作動するというアイドリングストップは、実際は停止してから止まることが多かったけれど、他車では掛けようか止めようか迷いがちなノロノロ運転での判断が迅速かつ的確で、鈴木修会長の経営手腕を思わせるほどだ。空力対策で車高を下げ、空気圧の高い省燃費タイヤを履いたので乗り心地は固めだが、ポンポン跳ねるようなことはなく、高速巡航はフラット感があってなかなか快適だ。それよりも褒められるのは、デザインが基本的にアルトそのままだったこと。コストと軽量化を重視したあまり、貧しい見た目になってしまったライバル車とは大違いだ。現行アルトが登場したときにエンジニアに聞いたら、「営業の人たちからはデザインに凝らなくていいから安くしろと怒られました」と答えていたけれど、結果的には競合車と同等の価格と、それを超える燃費を実現したのだからスズキ恐るべし!である。ただ後席はそのライバル車同様ヘッドレストなし。これだけで僕はアルトエコを選ばない。後席はゲストを乗せる場所。ゲストを安全性の低い場所に案内するなんて、考えられないでしょ。■5つ星評価パッケージング:★★★★インテリア/居住性:★★パワーソース:★★★★★フットワーク:★★★★オススメ度:★★★森口将之|モータージャーナリスト試乗会以外でヨーロッパに足を運ぶことも多く、自動車以外を含めた欧州の交通事情にも精通している。雑誌、インターネット、ラジオなどさまざまなメディアで活動中。著書に『クルマ社会のリ・デザイン』(共著)、『パリ流 環境社会への挑戦』など。
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