スズキの鈴木俊宏副社長は6日都内で開いた決算会見で、スズキがアジアから低価格車を日本に逆輸入することを計画しているとの一部報道について「検討段階にはない」とコメントした。
鈴木副社長は「(輸出拠点として報道された)タイとかインドネシア(の工場)は、まだ立ち上げ前で、本当に軌道に乗せられるかどうか真剣にやっている段階。そこの拠点を使ってこちらに持ってくるとか、そういうことを考える段階ではないと思っている」と述べた。
さらに「為替がこういう状況なので、海外拠点の有効活用も考えていかなきゃいけないと思っているが、海外拠点を造ったからすぐにそこから日本に輸入してくることは中々すぐにはできない。完成車の組み立て品質など色々みながらやっていきたいと思っている」と説明した。
一方、独フォルクス・ワーゲンとの提携解消に関しては「現在、仲裁裁判ということで、その過程にあるので、それ以上言及することはない」と、述べるにとどめた。