東京オートサロン12に出展しているマツダであるが、そのブースは「カスタムカーの祭典」にしてはいささか地味に見えなくもない。
担当者によると、ブースは「うねり」をイメージしているという。しかし、マツダは東京オートサロンだけでなく、先日開催された東京モーターショーや、その他の地方モーターショーでも同様に「うねり」をモチーフとしたブースデザインをしているように、これは今回特別に行われたものではない。
また、展示車両はルマン24時間耐久レースで一世を風靡した「787B」のレプリカや、特別架装を施した『CX-5』などの目玉はあるものの、全体的には市販車中心といった印象だ。
担当者は、「モーターショーではコンセプトカーなどの未来的で夢のある車がメインだが、オートサロンでは比較的近い将来の現実的な車を中心に展示しているといったように、モーターショーとオートサロンでは時間軸によって違いを持たせている」と話す。
さらに、「やはりマツダは自動車メーカー。本格的なアフターパーツはサードパーティに任せ、マツダは良い車を作ることにこだわりたい」とも述べていた。
マツダブースに派手さはないが、そこには自動車メーカーとしてのプライドを垣間見ることができた。